介護職がホワイト企業への転職を目指す際、提示された給与や労働条件を精査するにあたり、特に固定残業代(みなし残業代)の扱いは重要なチェックポイントとなる。固定残業代が含まれている場合、まず何時間分の残業代として設定されているかを明確に把握する必要がある。
あまりにも長い時間が設定されている場合は、企業が恒常的な長時間労働を前提としている可能性が高く、ホワイト企業とは言い難い。適切な設定時間数は、多くとも月20時間以内が目安となるだろう。そして、固定残業時間を超過した場合に、超過分の残業代が確実に支払われる仕組みになっているかを確認することは必須である。契約書や就業規則にその旨が明確に記載されているか、そして実際に働く職員が超過分を申請しやすい環境にあるかを、口コミや面接での質問を通じて探るべきだ。
固定残業代以外の給与体系についても、基本給の割合が高いか低いかを見る必要がある。基本給が低く、各種手当(特に固定残業代)でかさ増しされている構造は、賞与や退職金の算定ベースが低くなるため、長期的に見て不利である。基本給の高さは、安定した処遇の指標となる。
さらに、給与以外の要素も多角的に確認しなければならない。例えば年間休日数が120日程度はあるか、有給休暇の取得率が高いかといった健全性は極めて重要である。また、介護職のキャリア形成に直結する資格取得支援制度や、職員の定着率を高める研修制度が充実しているかも、企業が人を大切にしているかの指標となる。提示された条件以外も総合的に評価し、実態としての働きやすさを重視して判断しよう。